こんなお悩みありませんか?
- 階段を上がると胸が締め付けられる感じがする
- 少し動くだけで胸が痛く、息苦しい
- 安静にしていても胸の不快感が続くことがある
- 健診の心電図で異常を指摘された
- 家族に心筋梗塞の既往があり、自分も心配
このような症状でお困りの患者様は、お気軽に当院へご相談ください。
狭心症・心筋梗塞とは
冠動脈(心臓に血液を送る血管)に動脈硬化が生じ、血管が狭窄・閉塞することで心筋(心臓の筋肉)が血流不足になる疾患群を「虚血性心疾患」といいます。
狭心症は冠動脈が狭くなることで心筋の血流が一時的に不足し、胸痛や胸部圧迫感が生じます。安静にすると症状が軽快するのが特徴です。心筋梗塞は冠動脈が完全に閉塞し、心筋が壊死する状態です。急性心筋梗塞は生命に関わる緊急疾患であり、約2割の方は病院に到着する前に亡くなります。即座の対応が求められます。

症状
狭心症の典型的な症状は、「胸が締め付けられる」「胸に重いものがのった感じ」が数分間続くことです。階段の昇降・早歩き・寒冷刺激・精神的ストレスなどで誘発されることが多く(労作性狭心症)、安静で改善します。当院には「階段を上るたびに胸が重くなって立ち止まらないといけない」「早歩きで胸が締め付けられ、止まるとすぐ楽になる」という患者様が多くいらっしゃいます。
安静時・夜間・早朝に胸痛が現れる「冠攣縮性(異型)狭心症」では、動脈硬化がなくても血管の痙攣(スパスム)によって症状が起きます。喫煙者・飲酒習慣のある方に多くみられます。
急性心筋梗塞では、安静にしても治まらない激しい胸痛が30分以上持続します。冷や汗・吐き気・顔面蒼白・意識消失を伴うことがあります。このような症状が現れた場合は、ただちに救急車を要請してください(119番)。
原因
最大の原因は動脈硬化です。高血圧・糖尿病・脂質異常症・喫煙・肥満・ストレスが冠動脈の動脈硬化を促進します。加齢・男性・家族歴も重要なリスク因子です。慢性腎臓病(CKD)をお持ちの患者様は、尿毒素や慢性炎症によって動脈硬化が加速しやすく、冠動脈疾患の合併頻度が高いことが知られています。
治療
診断には心電図・血液検査(心筋トロポニンなどの心筋バイオマーカー)・心臓超音波検査・冠動脈CT検査などを用います。確定診断には冠動脈造影検査(心臓カテーテル検査)が必要となる場合があります。
薬物療法
- 硝酸薬(ニトログリセリン):血管を拡張し、心筋への血流を改善します
- 抗血小板薬(アスピリン・クロピドグレルなど):血栓の形成を抑制します
- β遮断薬・カルシウム拮抗薬:心臓への負担を軽減し、発作を予防します
- スタチン:冠動脈の動脈硬化進行を抑制します
カテーテル治療(PCI:経皮的冠動脈インターベンション)
冠動脈の狭窄部をバルーンで拡張し、ステントを留置して血管を開通させます。当院院長は、前職における循環器内科・インターベンション診療の豊富な経験をもとに、適切な診断・治療方針の決定を行います。カテーテル治療・冠動脈バイパス術(CABG)が必要な場合は、連携医療機関へご紹介します。
注意事項
狭心症治療中は、自己判断で服薬を中断しないことが重要です。ニトログリセリンを使用しても症状が改善しない場合、または発作の頻度・強度が増している場合は、ただちに医療機関を受診してください。
院長からひとこと
「少し歩くと胸が重くなるが、休めば治るからたいしたことはない」と放置されている患者様が、心筋梗塞を発症してから来院されることがあります。心筋梗塞を発症すると、約2割の患者様は病院に到着することすらできずに亡くなります。たとえ病院に到着し、カテーテル治療やバイパス手術が成功したとしても、各種合併症(不整脈、弁膜症、心破裂など)のために約1割の方は入院中に亡くなります。
心臓リハビリテーションを継続し無事に退院できたとしても、心不全のために元の生活には戻れない方が多くおられます。狭心症の症状は心臓が出している”警告信号”です。
私は、循環器専門医として心筋梗塞を未然に防ぐことを最大の目標としています。また、慢性腎臓病をお持ちの患者様は冠動脈疾患と腎機能低下が互いに悪化させ合う心腎連関の面からも総合的な管理が必要です。胸の不快感が続く患者様は、お気軽にご相談ください。
監修医師
鶴岡 歩(つる内科クリニック院長)
循環器内科・腎臓内科を専攻後、大阪府済生会千里病院 千里救命救急センターおよび大阪市立総合医療センター 救命救急センターにて救命救急医・集中治療医として勤務。カテーテル治療・血液浄化療法を専門とし、2026年10月につる内科クリニックを開院。日本内科学会総合内科専門医・日本循環器学会循環器専門医・日本腎臓学会腎臓専門医をはじめ、救急・集中治療・脈管・IVR(画像下治療)など多数の専門医資格を保有。