こんなお悩みありませんか?
- 健診の尿検査で「血尿」「たんぱく尿」と指摘された
- 腎炎と言われたが、何をどう治療すればよいかわからない
- 風邪のたびに尿が赤くなる
- 喉の感染症の後に全身がむくんできた
- IgA腎症と診断されたが、透析になるのか心配
このような症状でお困りの患者様は、お気軽に当院へご相談ください。
腎炎とは
腎炎(糸球体腎炎)とは、腎臓の最小の濾過単位である「糸球体」に炎症が生じ、血尿・たんぱく尿・腎機能低下・高血圧・むくみなどを引き起こす疾患群の総称です。
主な腎炎の種類として、IgA腎症(日本で最も多い原発性糸球体腎炎。IgAという抗体が糸球体に沈着し炎症を起こします)、急性糸球体腎炎(溶連菌感染後などに突然発症)、ネフローゼ症候群(大量たんぱく尿・低アルブミン血症・全身浮腫が特徴)、ループス腎炎(SLEに伴う腎炎)、膜性腎症・巣状分節性糸球体硬化症(FSGS)などがあります。
症状
血尿(赤いまたはコーラ色の尿)、泡立つ尿(たんぱく尿)、顔・足のむくみ、高血圧、倦怠感などがみられます。「風邪を引くと尿が赤くなることが何度もあった」「急に顔がパンパンにむくんで心配になった」という患者様が当院を受診されています。
IgA腎症では無症状のまま健診の尿検査で発見されるケースが多くみられます。

原因
免疫異常(IgAの沈着・抗体の産生異常など)が糸球体を傷めることが主な原因です。感染症(溶連菌・ウイルスなど)・自己免疫疾患(SLE・血管炎など)が引き金となるものもあります。遺伝性のもの(アルポート症候群など)もあります。
治療
確定診断には腎生検(局所麻酔下に腎臓に細い針を刺して組織を採取する検査)が必要になることがあります。腎生検は専門医療機関で行い、当院から連携施設へご紹介します。
IgA腎症
日本腎臓学会「IgA腎症診療ガイドライン2020」に基づき、たんぱく尿の程度・eGFR低下速度・組織所見を総合的に評価します。ARB/ACE阻害薬・ステロイド療法・扁桃摘出術(扁桃腺を取り除くことでIgAの産生元を減らす手術:ステロイドパルスとの併用で有効性が期待される)が選択されます。近年、IgA腎症に特化した新薬(ブデソニド腸溶性徐放錠など)も登場しており、治療選択肢が広がっています。
ネフローゼ症候群
ステロイド薬が基本です。ステロイド抵抗性の場合は免疫抑制薬(シクロスポリンなど)を追加します。むくみの管理に利尿薬・アルブミン製剤を使用します。
注意事項
腎炎の治療は病型によって大きく異なります。自己判断での治療変更・中断は腎機能の急速な悪化を招くことがあります。定期的な尿検査・血液検査による経過観察が不可欠です。
院長からひとこと
「健診で尿に血が混じると言われたが痛みがないし大丈夫だろう」と数年間放置されていた患者様が、IgA腎症の進行した状態で来院されることがあります。腎炎は早期に発見・治療することで腎機能を長く保てる疾患です。腎臓内科専門医として腎炎の診断・治療に数多く携わってきました。「尿検査の異常は必ず精査を」という信念のもと、丁寧に診療します。
監修医師
鶴岡 歩(つる内科クリニック院長)
循環器内科・腎臓内科を専攻後、大阪府済生会千里病院 千里救命救急センターおよび大阪市立総合医療センター 救命救急センターにて救命救急医・集中治療医として勤務。カテーテル治療・血液浄化療法を専門とし、2026年10月につる内科クリニックを開院。日本内科学会総合内科専門医・日本循環器学会循環器専門医・日本腎臓学会腎臓専門医をはじめ、救急・集中治療・脈管・IVR(画像下治療)など多数の専門医資格を保有。