こんなお悩みありませんか?
- 健康診断で「血圧が高い」と言われたが、自覚症状がない
- 降圧薬を一度飲み始めたら一生続けなければならないのか不安
- 薬を服用しているが、血圧がなかなか下がらない
- 家庭で測る血圧と病院での血圧が大きく違う
- 腎臓・心臓への影響が心配
このような症状でお困りの患者様は、お気軽に当院へご相談ください。
高血圧とは
高血圧とは、血圧が基準値を超えて持続的に高い状態を指します。日本高血圧学会「高血圧管理・治療ガイドライン2025」では、診察室血圧で収縮期(上の血圧)140mmHg以上または拡張期(下の血圧)90mmHg以上を高血圧と定義しています。国内には約4,300万人の高血圧患者様がいるとされ、まさに国民病のひとつです。
高血圧は「サイレントキラー」と呼ばれるほど自覚症状が乏しく、放置すると動脈硬化が進行し、脳卒中・心筋梗塞・慢性腎臓病(CKD)などの重篤な合併症を引き起こします。循環器内科・腎臓内科の専門医として当院院長は、高血圧が心臓病、腎臓病を互いに悪化させ合う「心腎連関」の観点から、早期診断と継続的な管理が不可欠と考えています。

症状
多くの場合、高血圧による自覚症状はありません。血圧が非常に高い状態では頭痛・頭重感・肩こり・めまい・動悸などがみられることがあります。「頭が重い気はするが高血圧とは思わなかった」という患者様が多くいらっしゃいます。
原因
高血圧の約90%は原因が特定できない「本態性高血圧」です。遺伝的素因に食塩過剰摂取・肥満・運動不足・飲酒・喫煙・ストレスといった生活習慣が重なって発症します。
残りの約10%は「二次性高血圧」で、原発性アルドステロン症(副腎の腫瘍)・腎実質性高血圧・腎血管性高血圧・甲状腺疾患などが原因です。40歳以下の若い患者様や複数の薬でも血圧が下がらない場合は、二次性高血圧を考慮します。当院では腎臓内科の専門的な視点から腎性高血圧の精査も行っています。
治療
生活習慣の修正
食塩摂取量の制限(1日6g未満が目安)、適正体重の維持、週150分以上の有酸素運動、禁煙、飲酒量の制限などを組み合わせます。
薬物療法
生活習慣の改善だけでは目標血圧に達しない場合、または心臓・腎臓への合併症がすでにある場合は降圧薬を使用します。
- ARB・ACE阻害薬(アンギオテンシン受容体拮抗薬・アンギオテンシン変換酵素阻害薬):腎保護効果があり、慢性腎臓病・糖尿病を合併した患者様に特に有用です。
- Ca拮抗薬(カルシウム拮抗薬):血管を広げて血圧を下げます。副作用が比較的少なく幅広い患者様に使われます。
- β遮断薬:心保護作用があり、心臓の収縮力が低下した心不全の治療でも用いられる薬剤です。
- 利尿薬:体内の余分なナトリウム・水分を排出します。
- MR拮抗薬(ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬):体内の水分・ナトリウムの貯留を抑える作用があり、心不全治療においても重要な役割を担う薬剤です。
- ARNI(アンギオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬):2021年に高血圧への保険適応が拡大された比較的新しい薬剤で、他の降圧薬で効果が不十分な場合の選択肢の一つです。
降圧薬は継続が基本ですが、生活習慣の改善で減薬・中止できるケースもあります。立ちくらみ・動悸・せきなどの副作用がみられた場合はすみやかにご相談ください。
カテーテル治療(腎デナベーション)
生活習慣の改善、薬物療法(作用の異なる降圧薬3剤以上服用)だけで目標血圧に達しない場合、2026年3月に保険適応となった新しいカテーテル治療(腎デナベーション)を検討します。腎臓は血圧調整において重要な役割を担っています。特に腎交感神経の活性化が血圧上昇に深く関与しています。この神経の働きを抑えることで持続的な降圧効果が期待されます。必要と判断された場合、近隣の連携医療機関を紹介いたします。
家庭血圧測定のお願い
家庭血圧(朝・起床後1時間以内、排尿後、服薬前の安静座位で2回測定した平均)の記録は治療効果を評価するうえで非常に重要です。血圧手帳またはスマートフォンアプリへの記録と受診時の持参をお願いしています。治療開始後の降圧目標は、家庭血圧で収縮期(上の血圧)が125未満、拡張期(下の血圧)が75未満です。

院長からひとこと
「血圧の薬を飲み始めたら一生やめられない」とおっしゃる患者様が多くいらっしゃいます。しかし、高血圧を放置することで腎機能が低下し、腎機能が低下するとさらに血圧が上がるという悪循環が生じます。この連鎖を早期に断ち切ることが、透析や心疾患の予防につながります。生活習慣の改善で薬を減らせるケースもありますので、「薬に頼りたくない」という患者様もまずご相談ください。
監修医師
鶴岡 歩(つる内科クリニック院長)
循環器内科・腎臓内科を専攻後、大阪府済生会千里病院 千里救命救急センターおよび大阪市立総合医療センター 救命救急センターにて救命救急医・集中治療医として勤務。カテーテル治療・血液浄化療法を専門とし、2026年10月につる内科クリニックを開院。日本内科学会総合内科専門医・日本循環器学会循環器専門医・日本腎臓学会腎臓専門医をはじめ、救急・集中治療・脈管・IVR(画像下治療)など多数の専門医資格を保有。