こんなお悩みありませんか?
- 急に38℃を超える高熱が出て、体が動かせない
- のどの痛みやせきがつらく、眠れない夜が続いている
- 「ただのかぜ」と様子を見ていたが、1週間以上治らない
- インフルエンザかどうか、検査してほしい
- 持病があるので、感染症で状態が悪化しないか不安
このような症状でお困りの患者様は、お気軽に当院へご相談ください。
かぜ・インフルエンザとは

「かぜ」とは、主にウイルスが鼻・のど・気管支などの上気道に感染することで起こる急性炎症の総称です。原因となるウイルスは200種類以上が知られており、ライノウイルスやコロナウイルス(新型コロナウイルスとは異なるもの)が代表的です。健康な成人であれば1週間程度で自然に回復することが多いですが、基礎疾患をお持ちの患者様や高齢の方では重症化するケースもあります。
インフルエンザは、インフルエンザウイルス(A型・B型が主)による感染症で、かぜとは医学的に明確に区別されます。毎年秋から冬にかけて流行し、感染力が非常に強いことが特徴です。職場・学校・ご家庭内で一気に広がりやすく、とくに慢性腎臓病(CKD)や心不全をお持ちの患者様では、感染をきっかけに臓器機能の悪化を招くことがあります。
症状
かぜの主な症状
鼻水・鼻づまり・くしゃみ・のどの痛み・せきが徐々に現れます。発熱しても37℃台にとどまることが多く、全身症状は比較的軽度です。
インフルエンザの主な症状
38℃以上の高熱が突然現れ、強い頭痛・関節痛・筋肉痛・倦怠感を伴うのが特徴です。「昨日まで普通に仕事をしていたのに、翌朝は起き上がれなかった」「体が鉛のように重くて何もできなかった」と訴える患者様が多くいらっしゃいます。発症からの悪化が速いため、疑わしい症状があれば早めにご受診ください。
原因
かぜの原因の80〜90%はウイルス感染です。飛沫感染(せき・くしゃみ)や接触感染(ウイルスの付いた手で口・鼻・目に触れること)によって広がります。睡眠不足・疲労・ストレスが続いているときは体の抵抗力が低下し、感染しやすくなります。
インフルエンザも主な感染経路は飛沫感染・接触感染ですが、感染力はかぜウイルスより格段に強く、潜伏期間は1〜3日(平均2日)です。発症前日からすでに他者への感染力をもつため、「症状が出る前から職場の同僚にうつしていた」というケースも少なくありません。
治療
かぜの治療
かぜウイルスに直接作用する抗ウイルス薬は一般的には存在しないため、治療の中心は症状を和らげる対症療法です。解熱鎮痛薬・鎮せき薬・去たん薬などを症状に応じて組み合わせます。十分な水分補給と安静が回復への基本です。
「かぜには抗菌薬(抗生物質)」というイメージをお持ちの患者様もいらっしゃいますが、かぜの原因はウイルスであるため抗菌薬は効果がありません。日本感染症学会のガイドラインでもウイルス性かぜへの抗菌薬投与は推奨されておらず、不要な使用は薬剤耐性菌を生じさせるリスクがあります。当院では適応を慎重に見きわめたうえで処方しています。
インフルエンザの治療
インフルエンザと診断された場合、抗インフルエンザ薬(オセルタミビル・ザナミビル・バロキサビルなど)を用います。これらはウイルスが細胞内で増殖するしくみを阻害するもので、発症から48時間以内に服用を開始することで、発熱期間の短縮や重症化予防が期待されます。ただし、すべての患者様に同等の効果を保証するものではなく、消化器症状(吐き気・下痢)や発疹などの副作用がみられることもあります。服用後に異常な言動や行動がみられた場合は、すみやかに当院へご連絡ください。
診断には迅速抗原検査を用います。鼻やのどの粘液を採取し、約15分で結果が判明します。ただし、発症直後(発症から6時間未満)は偽陰性(ウイルスが存在するにもかかわらず陰性と表示されること)となる場合があるため、症状の経過や流行状況を総合的に考慮して診断します。
特に注意が必要な患者様
以下に該当する患者様は重症化しやすいため、早めのご受診をおすすめします。
- 65歳以上の方
- 糖尿病・慢性腎臓病(CKD)・心不全・慢性呼吸器疾患などをお持ちの方
- 免疫が低下している方(免疫抑制剤を使用中の方など)
- 妊娠中の方
また、以下の症状が現れた場合は、肺炎・心筋炎・脳症などの重篤な合併症が疑われます。すみやかに医療機関を受診してください。
- 息苦しい、呼吸が速い
- 胸の痛みがある
- 意識が混濁する、ぐったりしている
- 一度症状が和らいだ後に急激に悪化した
インフルエンザワクチンについて
インフルエンザの予防には、毎年のワクチン接種が有効です。ワクチンはインフルエンザへの罹患そのものを完全に防ぐものではありませんが、発症した場合の重症化リスクを軽減する効果が期待されます。当院でも毎年秋にインフルエンザ予防接種を実施しております(接種時期・費用については受付までお問い合わせください)。
院長からひとこと
「かぜやインフルエンザは大したことない」と思われがちですが、慢性腎臓病や心不全、冠動脈疾患、糖尿病をお持ちの患者様は、感染症をきっかけに一気に状態が悪化することがあります。「様子を見ていたら手遅れになった」とならないよう、気になる症状が続くときは早めにご相談ください。
監修医師
鶴岡 歩(つる内科クリニック院長)
循環器内科・腎臓内科を専攻後、大阪府済生会千里病院 千里救命救急センターおよび大阪市立総合医療センター 救命救急センターにて救命救急医・集中治療医として勤務。カテーテル治療・血液浄化療法を専門とし、2026年10月につる内科クリニックを開院。日本内科学会総合内科専門医・日本循環器学会循環器専門医・日本腎臓学会腎臓専門医をはじめ、救急・集中治療・脈管・IVR(画像下治療)など多数の専門医資格を保有。