こんなお悩みありませんか?
- 糖尿病と言われており、腎臓への影響が心配
- 尿にたんぱくが出ていると言われた
- クレアチニン・eGFRの数値が悪化してきた
- 透析にならないか心配
- 糖尿病の薬が腎臓に悪影響を与えないか不安
このような症状でお困りの患者様は、お気軽に当院へご相談ください。
糖尿病性腎症とは
糖尿病性腎症とは、血糖値の慢性的な高値(高血糖)が腎臓の細い血管(糸球体毛細血管)を傷め、腎機能が低下していく疾患です。CKDの原因疾患として最も多く、日本の透析導入の第1位(約38%)を占めます。
糖尿病性腎症は病期(第1〜5期)で管理します。第3期(顕性腎症:持続性たんぱく尿)までは適切な治療で進行を遅らせることが期待されます。第4期(腎不全期)以降は腎代替療法を視野に入れた管理が必要です。
症状
初期は自覚症状がほとんどありません。「健診で微量アルブミン尿(ごく少量のたんぱく尿)を指摘されたが何も感じない」という患者様が多くいらっしゃいます。腎機能が低下するとむくみ・倦怠感・息切れ・貧血・食欲不振などが現れます。糖尿病性腎症は糖尿病性網膜症・神経障害と並ぶ「糖尿病の三大合併症」のひとつです。三大合併症はしばしば同時に進行するため、腎症を指摘された場合は眼科的評価も重要です。
原因
長期にわたる高血糖により糸球体内の毛細血管が肥厚・硬化(糸球体硬化症)し、濾過機能が低下します。高血圧・脂質異常症・喫煙が腎症の進行を加速させます。日本糖尿病学会のガイドラインでは、HbA1c 7.0%未満の血糖管理・血圧130/80mmHg未満の血圧管理が腎症進行予防のために重要とされています。
治療
血糖管理
HbA1c 7.0%未満を目標とします。SGLT2阻害薬は血糖管理のみならず、糸球体内圧を低下させる腎保護作用が大規模臨床試験(CREDENCE試験・DAPA-CKD試験)で確認されており、当院が特に重視している薬剤です。また、非ステロイド性MRA(ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬)であるフィネレノンも、糖尿病性CKDの腎・心保護効果が示されており、注目されています。
血圧管理
ARB/ACE阻害薬が第一選択です。たんぱく尿を減らす腎保護効果があります。目標血圧は130/80mmHg未満です。
食事療法・その他
塩分制限・たんぱく質の適正摂取(腎機能低下が進むにつれて制限を強化)・カリウム・リンの管理が重要です。禁煙・脂質管理も動脈硬化進行抑制につながります。
定期モニタリング
尿アルブミン/クレアチニン比・eGFR・HbA1cを定期的に測定し、病期を評価します。

院長からひとこと
「血糖値は管理しているが腎臓の数値のことはあまり気にしていなかった」という患者様が多くいらっしゃいます。糖尿病性腎症は微量アルブミン尿の段階から介入することが最も効果的です。腎臓内科の専門医として腎機能を守るための管理を行います。eGFRやアルブミン尿が気になる患者様は、ぜひ早めにご相談ください。
監修医師
鶴岡 歩(つる内科クリニック院長)
循環器内科・腎臓内科を専攻後、大阪府済生会千里病院 千里救命救急センターおよび大阪市立総合医療センター 救命救急センターにて救命救急医・集中治療医として勤務。カテーテル治療・血液浄化療法を専門とし、2026年10月につる内科クリニックを開院。日本内科学会総合内科専門医・日本循環器学会循環器専門医・日本腎臓学会腎臓専門医をはじめ、救急・集中治療・脈管・IVR(画像下治療)など多数の専門医資格を保有。